今年の生化学的検査試薬の売上高は534億円に―富士経済(医療介護CBニュース)

 マーケティング会社の富士経済(本社=東京都中央区)は、血液などの検体から病状などを調べる生化学的検査について、今年の検査数は前年比0.9%増の32億2221万件で、金額(検査試薬の売り上げ)は1.3%増の534億円に上るとの見通しを発表した。今年度の診療報酬改定では検査実施料のマイナス改定がほとんどなく、金額市場にとって好材料になりそうだと分析している。

 昨年11月-今年3月に実施した企業や関連団体などへのヒアリング調査や、関連文献を基に分析した。

 昨年の生化学的検査は、脂質や糖質関連の検査項目の伸びが寄与し、検査数31億9263万件(前年比1.7%増)、金額が527億円(1.2%増)だった。2011年以降は、検査数が微増にとどまる見通しで、金額についても、競合による試薬の低価格化や自動化学分析装置の試薬消費量の減量化が進んでいることから、検査数の伸びをさらに下回って推移すると分析している。

 検査項目別に見ると、脂質代謝異常の診断や治療の判断に使うLDLコレステロール(LDL-C)とHDLコレステロール(HDL-C)について、昨年の検査数はそれぞれ1億586万件、1億1361万件で、金額は25億円、29億円だった。富士経済では、06年ごろからHDL-Cの検査数の伸びが鈍化する一方、血液中のコレステロール値を低下させるスタチン系薬剤の薬効評価に採用されるなどしてLDL-Cの検査数が急激に伸び始めたと指摘。昨年についてはLDL-Cが引き続き大きく伸びたが、HDL-Cの検査数は減少に転じているとした。
 今年の予想はLDL-Cで検査数1億1551万件(9.1%増)、金額27億円(8.0%増)、HDL-Cで1億1277億件(0.7%減)、28億円(3.4%減)としている。

 一方、糖尿病の診断や治療の判断に用いる項目のHbA1cの昨年の検査数(ラテックス定量法などの免疫学的測定法を含む)は1億47万件で、金額は116億円。今年は1億1093万件(10.4%増)、125億円(7.8%増)と予想している。


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