「ミス」一転、虚偽認める 石川容疑者 「小沢氏の指示ではない」(産経新聞)

 ■議員辞職は否定

 民主党の小沢一郎幹事長の資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐる事件で、政治資金規正法違反(虚偽記載)容疑で逮捕された元会計事務担当の民主党衆院議員、石川知裕容疑者(36)が東京地検特捜部の調べに対し、これまで「単なるミス」としていた政治資金収支報告書への虚偽記載について「わざと記載しなかった」と犯意を認めていることが16日、関係者への取材で分かった。石川容疑者は「小沢先生の指示ではない」としながらも、虚偽記載の理由については「今は言えない」と供述しているという。

 石川容疑者は平成16年10月、陸山会が東京都世田谷区の土地を約3億4千万円で購入した際、簿外で調達した土地代金の原資4億円を収支報告書に記載しなかったとして逮捕された。後任の会計事務担当だった池田光智容疑者(32)は17年1月に土地代金など約3億5200万円を支出したように虚偽記載したほか、19年春に陸山会が小沢氏に返済金名目で支出した4億円を記載しなかったなどの疑いが持たれている。

 関係者によると、石川容疑者はこれまで、虚偽記載について、「衆院選出馬の準備で忙しくて記載を忘れていただけ。単なる記載ミス」と主張していたが、最近になって「わざと記載しなかった」と供述したという。その上で「小沢先生の指示ではなかった」とし、「理由は今は言えない」と説明しているという。さらに「池田容疑者に収支報告書の作成を相談され、『正しく書かなくていい』と指示した」とも供述しているという。

 石川容疑者の弁護人は16日、「土地代金の原資は小沢氏が父親から相続した資産で、バブル崩壊後、自宅に保管していたもの」と説明した。また、石川容疑者が議員にとどまる意向を示したことも明らかにした。

 石川容疑者は土地代金について「小沢先生に相談し、小沢先生の個人資金4億円を充てた」と説明。しかし、特捜部は原資に、国発注の胆沢(いさわ)ダム(岩手県奥州市)工事をめぐり、石川容疑者が水谷建設から受けたとされる5千万円など、工事を受注したゼネコンからの裏献金が含まれている疑いが強いとみて解明を進める。

                   ◇

【用語解説】胆沢ダム

 国土交通省が発注し、岩手県奥州市で建設が進められている。総事業費は約2440億円。岩石や砂利を積み上げる「ロックフィルダム」としては国内最大級の規模を誇る。主要工事は5つの工区に分けられ、鹿島、大成建設、清水建設、西松建設など大手、準大手ゼネコン各社が受注。下請けに入った水谷建設の関係者が受注目的に平成16〜17年、小沢一郎氏側に対し2回に分けて計1億円を渡したと東京地検特捜部に供述したが、小沢氏事務所は「そのような事実は全くない」と否定している。

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